もう突っ走るしかないよね

止まったらヤラレル、うたたねちょっぷ！




ミリスさんの背中を見続けてる。
あの小さくも頼もしい背中を、ボクは
瞬きひとつしないで見つめてる。

もう、ミリスさんの背中しか見えない。
というか、見たくない。
周囲の状況なんて見たくない。



人、それを現実逃避という。

時は遡って
ミリスさんと一緒に、エルアン宮殿へ
向かったわけなんだけど。





宮殿への入り口までは、とてもスムーズに行けた。
新しい観光地ってことで人気らしい。
おかげで安全、速やか。





内部は、ものすっごく広い廊下っ！
気品さを表すかのような、白一色の内装。
別世界だね、すごいね！

この廊下も、先が見えないくらい続いてて
気品漂う空間の中に、そこはかとない
不安感をかもしだしてて、ちょっと緊張。

廊下のずっと先の暗闇とか、ドキドキしちゃうよね。


で、ミリスさんの案内の元。
今回の目的である『限定フュギア』を盗りに
宮殿奥に足を踏み入れたんだ。




無理！むりっムリっ！！


コワイっ！帰りたいっ、うちに帰るっ！
こんな熱烈な追っかけ、いらないよっ！

そんなわけで、今ボクは全力で走ってる。
ミリスさんの背中だけ見て。